月始(つきはじめ)併初穂講祭
令和2年2月1日
早いもので気がつくともう2月です。皆様如何お過ごしでしょうか?
今日は、『月始祭』のご紹介をさせて頂きます。
月始祭は毎月1日の朝8時半頃より9時頃まで行われています。
お時間にお越し頂きましたら、どなた様でもご自由に昇殿・ご参列頂くことができます。
機会がございましたら、是非一度ご参列下さいますようご案内申し上げます。
月始祭斉行後、禰宜の嶋津より皆様へご挨拶させて頂いた内容をご紹介致します。
只今、月始祭ならびに初穂講祭を斉行致しました。
本日は、宮司が東大阪の枚岡神社の御例祭に出掛け不在ですので、宮司に代わりましてご挨拶申し上げます。
先程祝詞を奏上している時に、北東の方でウグイスのホーホケキョという鳴き声がきこえました。
1月中は気づきませんでしたので、初鳴でしょうか…
昨夕ほのぼのとした光景に出くわしましたので、ご紹介致します。
夕方の3時頃、ご祈祷の締切の頃に老夫婦が訪ねて来られました。
『廣田神社で結婚式を挙げて、丁度今日で50年になります。その奉告がしたく伺いました。』
とのことです。アルバムをお持ちになり、古い社殿、もう今はない建物も写っている50年前の挙式のお写真を見せて頂きました。
沢山のおめでとうの添え書きに彩られたアルバムを、私もこのように素晴らしい幸せな人生を送れたらと憧れをもって拝見した次第です。
お手元の紙をご覧下さい。今月の歌は大伴旅人(おおとものたびと)の
我が園に 梅の花散る ひさかたの 天(あめ)より雪の 流れ来るかも
(巻五-八二二)
です。
私の庭に梅の花が散っている。あたかも天から雪が流れ来るかのようだという意味の歌です。
この歌に詠まれた梅は白梅だったようですが、廣田の境内でも白梅が例年より早い満開を迎えています。
白い梅の花を雪に喩えた様子が美しい歌です。
元号「令和」の典拠となった梅花の歌も、もとは大伴旅人が同僚と一緒にお酒を酌み交わし、寛いだひとときに生まれたもので、
この「令和」という元号が漢籍ではなく、こうした和やかな雰囲気の中で誕生した大和言葉に由来したものであるところに改めてよい元号になったと思わせて頂きます。
世界情勢に目を向けますと、本日午前8時をもってイギリスがEUを離脱しました。
松岡洋右が1930年代のヨーロッパは複雑怪奇だと言ったわけですが、今のヨーロッパ情勢はまさにその時のように複雑怪奇と言えるかもしれません。
また中国では新型肺炎のコロナウィルスが猛威を振るっております。日本国内でも感染が確認されております。またインフルエンザも流行しております。
皆様には手洗いうがい等感染予防に心掛けて頂きまして、廣田の大神様の御加護によりまして、健やかにお過ごしになられますようお祈り申し上げます。
ご列席頂き有難うございました。
大体このようなご挨拶であったかと思います。
尚ご紹介させて頂きました歌は、社頭の掲示板にも今月の言葉として掲載しております。
本日ご参列の皆様方、そしてこの記事をご覧下さいました皆様方が大神様のご加護のもと新たな清らかな明るい心になってお過ごし頂きますようお祈り致しております。