恵みの廣田の大田植えを斉行致しました。
2012年5月27日(日)
大田植え神事は趣意書にもお書きいただいておりますが、500年の歴史ある神事です。
昨年は、台風の来る大雨の中でしたが、今年は抜けるような好天に恵まれ、地元の女子中学生が早乙女となり、男子小学生が田童となって、廣田神社の御饌田に入り苗を植えました。
御饌田脇では、能楽奏者野中久美子様による能管(能楽で使う笛)の演奏や、西宮市民謡協会による大社村御田植唄の踊り、大社ふるさと音頭の2曲の踊りの奉納、地元西宮市民の吹奏楽団、ポコアポコウインドアンサンブルの演奏が行われました。今回能管で演奏された曲は、田の大地の霊を慰め土地の活力を奮い起こすとされる雅楽です。
この大田植神事は、途中、昭和36年〜昭和63年(都市化の影響)と平成7年〜平成10年(震災の影響)に中止がありましたが、関係の皆様方の『いのちの大切さに思いを馳せ、食べ物に対する感謝の心を取り戻す地域全体の公共的な伝統民俗文化行事として何としても残して行きたい』との熱い思いにより再復興を遂げた経緯がある大切な神事です。これからもその思いを大切に、神職一同神事を執り行って参ります。
さて、6月30日に夏越大祓式と茅輪神事を行います。神事にご参列いただきまして、悪疫退散 除災招福 延命長寿をはかり1年の新たな半年を清々しい気持ちでよりよき生活をして再び幸福と繁栄をお迎え下さいますようご案内申し上げます。